非上場の政策保有株式を賢く売却する方法を出版しました

「資本コストや株価を意識した経営」が強く求められる現代。
多くの企業がPBR向上やROE改善に向けた取り組みを加速させるなか、「政策保有株式」の削減は、もはや待ったなしの経営課題となっています。

しかし、上場株式の売却が進む一方で、最も困難な課題として残されているのが「非上場の政策保有株式」の扱いです。

  • 「発行元に打診したが、買い取ってもらえない」
  • 「『譲渡制限株式』だから、第三者には売れないと思い込んでいる」
  • 「売却損の計上を経営層が懸念している」
  • 「長年の取引関係が悪化するのが怖い」

こうした理由から、非上場の政策保有株式が「塩漬け」になっていないでしょうか。
本書は、このような八方ふさがりの状況を打開し、非上場の政策保有株式を「賢く売却する」ための具体的な知識と手法を網羅した、上場企業の財務担当者必携の「教科書」です。

本書が解決する課題:なぜ非上場株式の売却は進まないのか?

政策保有株式を持ち続けることは、資本効率を低下させ、ガバナンスを緩める要因となり、海外投資家からの厳しい視線にもさらされます。
特に非上場株式の売却は、上場株式と異なり、特有の難しさがあります。

  • 流動性の欠如:オープンな市場がなく、買い手を見つけること自体が困難です。
  • 投資魅力の乏しさ:配当が少ない、または無配のケースが多く、少数株主では経営にも関与できません。
  • 「譲渡制限」という壁:多くの非上場株式は譲渡制限株式であり、発行会社の承認が必要だと考えられているため、売却を諦めてしまうケースが後を絶ちません。

本書が提供する具体的な売却手法

私は、20年以上にわたり経営コンサルタントとして1,100社以上の事業再生を中心とした活動を続け、2018年に非上場株式の買取サービスを事業化。
2025年現在の買取件数は150件超、総額約40億円に達しています。
年商1兆円を超える上場企業からの多くの相談を受け、実際に株を取得するなど、非上場・譲渡制限株式売却の最前線に立つ専門家です。

本書では、その豊富な経験に基づき、上場企業が賢く非上場の政策保有株式を手放すための知識と具体的な売却手法を紹介することとしました。
政策保有株式を持ち続けるデメリットからスムーズな売却方法、さらに担当者が経営層を納得させるポイントまで網羅的に解説します。

実例から学ぶ「成功と失敗」:担当者の熱意と経営層の柔軟性で売却に成功したA社の事例 、親会社の「損失計上への嫌悪感」で頓挫したB社の事例など 、リアルなケーススタディから実践的な教訓を学べます。

「譲渡制限株式」の誤解を解く:多くの経営層や担当者が誤解している「譲渡制限」の正しい知識と、承認が得られない場合でも売却を可能にする法的な手続きを解説します 。

困難な「買い手」を見つける方法:発行会社に買い取りを拒否されても 、現金化を実現する「非上場株式買取専門企業」という選択肢とその活用法を紹介します 。

本書の内容

  • 第1章…問題視される政策保有株式
  • 第2章…なぜ政策保有株式の売却は進まないのか
  • 第3章…非上場企業の政策保有株式の売却方法
  • 第4章…政策保有株式売却の成功事例・失敗事例
  • 第5章…政策保有株式の積極的な売却は自社の企業価値を向上させる

著者:喜多洲山

喜多洲山
株式会社喜望大地会長、オーナー社長歴47年。
社長の経営安定化と安定した経営権のスムーズな事業承継をミッションとする。
ローカル小売業の3代目として年商1億円から50億円まで拡大し、SBIなどのベンチャーキャピタル4社から出資を受けIPOを目指すも、負債30億円を抱え、破綻寸前の経営危機に陥る。
内容証明郵便300通以上、特別送達100通以上、所有不動産の競売9物件、数え切れない差押など、筆舌に尽くせぬ艱難辛苦を経験する。
修羅場体験の中で事業継続に奔走し、組織再編とスポンサーへのM&Aで事業を再生。その経験を活かして、20年間で約1100件の事業再生・変革に成功する。
「社長に笑顔と勇気を与え続ける!」を旗印に、悩める社長の救世主として、事業承継に重要な経営権の承継コンサルティングを日本全国で展開する。
大正13年創業の家業は、長女と三女が引き継ぎ、令和6年に100周年を迎える。

立命館大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。
著書に『少数株主のための非上場株式を高価売却する方法』『あなたの会社をお救いします――事業再生総合病院』(共に幻冬舎)、『オーナー社長歴45年 洲山が語る 社長のための分散株式の集約で経営権を確保する方法』『社長最後の大仕事。借金があっても事業承継』(共にダイヤモンド社)、『どん底からの復活人生』PHP研究所)などがある。


非上場株式の売却について
お気軽にご相談ください秘密厳守

非上場株式の現金化とは

非上場株式にはマーケットがないため、なかなか売却することができません。
一方、相続時に多額の税金が賦課される可能性があります。

株式買取相談センターでは、お持ちの株式価格を無料で算定し、合意価格で買い取ります。
※提案した価格に合意いただけなくても、費用は一切頂戴しておりません。
譲渡制限がついていても、買い取りは可能です。

上場している株式の買い取りは行っておりません

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